【4日目】インド ゴア 集団宝石運び屋詐欺事件

4日目


夕方頃、昨日同様ラカンが俺のホステルに来た。

いつも通りあのマンションに入る。

そこには、レイビー、ラジ、ラマに加えてラマの彼女のクリスティがいた。

外見は、フランス人女性。インド要素などない。

インド人4人とフランス人、日本人が同室にいるのは少し奇妙だった。

この時、彼女がインド人詐欺集団に加担しているという疑念は持つことは一切なかった。

いつもの調子でノリの良い挨拶を終えてカレーを作り始める。

昨日同様、俺は野菜をカットした。

そして、みんなでラムとコーラを割ったものを飲みながらカレーを食べた。

このカレーが本当に美味しかった。

そのあたりの安い大衆食堂より、はるかに美味しかった。

また、宴会ムードになった。ラカンが踊り始める。ラジがしょうもないことを言っている。クリスティとラマが軽くイチャつき始める。

クリスティが「これ、今日レイビーに買ってもらったの。」と新しいiphoneをみんなに見せる。

レイビーはニコッと笑う。

レイビーからクリスティへ1曲歌ってくれとリクエストが入る。

クリスティが自前のギターを準備して1曲歌う。

そして落ち着いた頃、レイビーから

「明日で君は今いるホステルを出ていかなければならないんじゃなかったか?空いている部屋があるから是非おいで。部屋の鍵を渡すから。」と誘いを受けた。

この提案は決して強引なものではなく、こちらに断る余地があった。

しかし、俺はこの時点でレイビーが本当にお金持ちの一種の富豪だと信じ込んでいた為、空いているなら泊めさせてもらおうと思い、誘いに乗った。

「明日の朝のチェックアウトごろにラカンと私の専属タクシードライバーに迎えに行かせるよ。それでは、おやすみ。今日も楽しかった。」

帰り道、(こんな人達に出会えて俺は本当にラッキーだな)とラカンの背中にしがみつきながら思っていた。

(実際は、バイク)

この夜、ベッドでネットをチェックしているときに日本で地震が起こったニュースを見た。大したことなさそうだった。

そして、よくよく考えればこれを最後にネットが制限された。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする